技術情報


業務表彰

国土交通省 局長表彰 業務表彰
発注者 国土交通省 東北地方整備局 酒田河川国道事務所
業務名 最上川下流陸上昆虫類調査
業務概要 本業務は、@最上川下流における陸上昆虫類調査、A魚類の生息環境に配慮した「最上川さみだれ 大堰」及び「立谷沢川床止工」における魚道の遡上効果評価を行うことを目的として実施しました。 陸上昆虫類調査は、過年度調査(平成7年及び平成12年度)で確認されなかった種の確認に主眼を 置き、過年度の調査時期と重複しないように早春、初夏、晩秋とすることを提案し実施しました。そ の結果、新規に多くの種が確認されるなど、“最上川下流における昆虫相の全体像をより明確にする” という当初の目的が達成されました。なお、本調査では、東北地方整備局管内の他の河川でいち早く 確認された外来植物を食べる外来昆虫のブタクサハムシに着目し、“最上川下流の河川敷における生息分布・拡大状況の把握”を調査テーマとして設定し補足的に実施しました。調査結果は、ブタクサハムシが他の生物に及ぼす影響についての学識経験者の考察を踏まえてとりまとめました。
一方、「最上川さみだれ大堰」及び「立谷沢川床止工」における魚道の遡上効果評価ついては、施設の建設前、建設中、供用後の17年間の長期にわたる水生生物調査結果を総括し、パワーポイントな どを活用して簡潔にとりまとめました。これらの調査結果は、施設が魚類に及ぼす影響を地元漁業協同組合と意見交換する「最上川水生生物調査報告会」の席で報告・総括され、魚類にとってのぼりや すい施設であることの理解を得ることができました。